今日は紅白戦多めの練習メニュー。若手の勢いが良かった。若い頃からポジションを手に入れて、Fリーグのピッチに立てていることが本当に羨ましく思う。もっともっと力を付けて、ここにいる選手みんながFリーグはもとより、日本フットサル界を引っ張っていく存在になったら楽しいだろうな。若い選手はこのチャンスをぜひものにして、飛躍していってほしい。かつ、このチームを勝たせてももらいたい。

 

 

そんな紅白戦で考える出来事があって。それが、とある選手が他の選手に対して自分がして欲しいプレーの要求を何度もやっていたこと。『走れ』『パス出せ』『ドリブルしろ』。きっとチームをコントロールすべく声を出して、リーダーシップを発揮しようとしていたんだと思う。だけど、この言動ってどんな影響を与えるんだろうって考えた。というのも、これって捉え方次第では、ただ自分本位で、相手選手の決断の邪魔をしちゃってるだけにならないかと思って。そこにお互いの信頼関係があったり、相手を思いやる気持ちがあれば問題はないんだけど。

 

僕自身も過去に関わらせてもらった選手で印象的な2人の選手がいて。一人がさっきの選手のように、ほぼ全てのプレーに対して要求をする選手。もう一人が他の選手のプレーの決断を尊重して見守りつつ、要所要所でアドバイスを出す選手。これはどちらが正解ってことではなくて、それぞれのスタイルや特徴が出ていたんだと思う。

 

まず一人目の”要求が多い選手”は、自らが代表に入ったりと結果を残していた。だけど、要求されていた選手は成長にスピード感がなく、自信を持てていなかった。

 

で、二人目の”決断を尊重していた選手”は、代表など個人的な結果には恵まれなかった。だけど、決断を尊重してもらっていた選手は伸び伸びと力をつけていった。

 

この二人、それぞれに目指していたものも違うだろうし、価値観も違っていたんだと思う。だけど、それぞれに素晴らしい結果を残し、チームの役割も全うしていた。どちらの選手とも長く関わる機会があったけど、対極な考え方で印象深かった。

 

そういう二人の選手との関わりに加え、子どもの指導の現場に立たせてもらった経験から、僕自身は後者の立場で選手と関わらせてもらう比重が大きいかな。まずそれぞれの選手の決断を尊重したいし、その決断に対しての力添えをしたい。だけど、自分が譲れないことは話し合うつもりだし、意見はすり合わせたいとも思ってる。あと、子どもへの指導経験の影響は大きくて、子ども自身が自ら決断することを後押しすると、ものすごいスピード感で成長する姿を見てきた。指導者が100伝えるよりも、50伝えて50考えさせるくらいの方が、長い目で見るとたくましい子ども達に成長していた。大人と子どもは違うかもしれないけど、この経験も大きかったと振り返ると思う。

 

そんなこんなで今日の紅白戦では、自分と違うタイプの選手を見かけたので気になってた。きっとその選手もこれから磨かれていく過程でスタイルが変わることもあるだろうから、何年後かに見たときにどんな選手になっているかが楽しみだったりする。いま見えない答えは将来答え合わせさせてもらいます。

 

明日も頑張ります。ほなまた。

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