2020/21フットサル競技規則が6年ぶりに変更されました。

ここでは簡単にまとめながら、改正された規則について知識を深めていきたいと思います。

 

【サッカー競技規則改正に反映された変更点】

 

①キックオフ

これまでは必ず前方に蹴らなければなりませんでしたが、横でも後方でも蹴ることができるようになりました。明らかにボールが動けばOKです。また、直接シュートすることもできます。

 

②ゴールクリアランス

ゴールキーパー以外の競技者であれば、エリアの中でもボールを受けることができるようになりました。なお、相手競技者はエリアに入ることができません。

 

③ドロップボール

ペナルティーエリア内でプレーが停止された場合は、ゴールキーパーにドロップされ、それ以外のケースであれば最後にボールを触れたチームの競技者にドロップされます。

 

④フリーキック

2人以上の守備側チーム競技者が『壁』を作ったとき、すべての攻撃側チーム競技者はボールがインプレーになるまで1m以上離れていなければなりません。『壁』に入っている競技者をブロックする行為ができなくなりました。

 

⑤テクニカルエリア

チーム役員が外からの情報を電子通信機器を使って情報を入手し、活用することが認められるようになりました。ただし、不適切な行動をとった役員は退場を命じられます。

 

⑥ファール行為

ピッチ外でファールが侵された場合、ドロップで再開されていましたが、反則が起きた場所から最も近い地点からフリーキックが与えられるようになりました。

 

また、偶発的に起こったハンドについても変更があり、偶発的に起こった場合でもゴールに繋がる場面では『ハンドの反則』となります。偶発的であったとしても、不自然に身体を大きくしたり、手や腕が肩の高さ以上の位置にあり当たったときにも反則となります。

 

なお、フットサルではよく起こる、スライディング時に腕で支える行為で手にボールが当たった場合は反則になりません。

 

【フットサル独自の改正について】

 

①ペナルティーエリア内の新しいマーキング

壁なしフリーキック(第二PK)が与えられた場合のゴールキーパーが離れる距離を明確にするために、10mマークから5mのところに幅8cmのマークをつけることになりました。

 

②ウォーミングアップについて

ウォーミングアップは同時に1チームあたり最大5人まで認められます。

 

③ゴールキーパーの用具について

ゴールキーパーが身につけるプロテクターの色は、シャツの袖の色・ショーツのメインもしくは裾の色と同色でなければならなくなりました。また、過度に大きなプロテクターを身につけることもできません。

 

④キックインについて

・場所

(変更前)タッチライン上 or タッチラインから25cm以内

→ (変更後)ボールが出たところの『ライン上』。

 

 

・足の位置

(変更前)片足がタッチライン上 or ピッチの外

→ (変更後)ピッチ内でもOK

 

・ボールインプレー

(変更前)ピッチに入ったとき

→ (変更後)蹴られて明らかに動いたとき

つまり、直接ピッチ外にボールが出たときは、その地点から相手ボールのキックインから再開されます。

 

⑤試合終了

主審・第二審が笛を吹かない場合でも、ブザーによる終了の合図があった時点で試合終了となります。つまり、これまではブザーが鳴るまでにシュートをした場合はゴールが認められていましたが(パワープレー返しなど)、ブザーが鳴った時点で試合終了となるためゴールが認められません。

 

⑥ゴールの移動後のゴール判定について

意図的か偶発的にかかわらず、ボールがゴールラインを超える前に、守備競技者によってゴールが動かされたり、転倒させられた場合も、本来あるべき位置のゴールポスト間からゴールに入ったときは得点が認められます。ただ、意図的か偶発的かにかかわらず、攻撃側競技者によってゴールが動かされた場合は得点は認められるべきではないと記されています。

 

また、意図的にゴールが動かされたり、転倒させられた場合は、その競技者に警告または退場が命じられます。

 

⑦ゴールキーパーの治療について

これまではゴールキーパーの治療の際、ピッチ内での治療が認められていましたが、ゴールキーパーを含めピッチ内での治療を受けることができなくなりました。プレーを停止し、ピッチから退出させられます。

 

⑧PK方式について

(変更前)3本

→ (変更後)5本になりました。

また、両チームで競技者の数が違う場合は、数の多いチームが数を減らすかそのままの数で行なうかを選択します。

 

⑨決定的なゴール阻止について

ゴールキーパーが自分自身のゴール前でゴールを守っていた場合、決定的な得点機会のの阻止とは考えられなくなりました。つまりはゴールキーパーが守っている状況か否かが判断基準となるようで、ゴールを守っていれば退場ではなく、警告が与えられます。

 

また、ペナルティーエリア内でチャレンジをして反則を犯した場合、ペナルティーキックが与えられ、反則した競技者には警告が与えられることになります。なお、ファールの質によって、警告か退場が与えられるとのことです。

 

⑩4秒カウントのシグナル

手を横に上げることでカウントが表示されます。直接フリーキックなどにも使われます。(映像を参照してください。)

 

2020/21フットサル競技規則改正解説映像

https://youtu.be/58bwRhjKw70

 

 

以上、今回の変更点を簡単に羅列してみました。競技規則を理解したうえで、より魅力的なフットサルを展開できるよう、みんなでルールをしっかりと学んでおきたいものです。

 

ほなまた。

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