不定期で指導させていただいている大学生フットサルチームの指導へ。

 

テーマは『3人組の関係』に設定。常にバランスよく、3レーンに人が配置されている状況を作り続けることを意識的に取り組みました。

 

大学生チーム

 

①ウォーミングアップ

 

・2対1

 

【ルール】

・コート半面で『2対1』

・攻撃側は必ずツータッチ

・シュートが打てる状況を作るためにはパスを3本以上繋いでから

 

一見、攻撃の判断を伴う練習のように捉えがちだけど、DFの判断も伴う練習。攻守ともにポイントは『必ずツータッチ』というところ。ここを理解したうえで、攻撃側はボールの受け方・置き方を判断し、DF側はアタックのタイミングを考えることができる。

 

練習時間:10分

 

・3対1

 

【ルール】

・コートの半面で『3対1』

・攻撃側は必ずダイレクトでプレー

・パスを8本以内にシュートまでを完結する

 

『2対1』と同じく、判断を伴う練習。また、3人が必ずダイレクトでパス交換からシュートまでを行なうため、パスの質(角度・タイミング・スピード)が大事になる。守備側もGKとの連携を取りながら、いかに攻撃の選択肢を減らせるか、慌てさせることができるかがポイントです。

 

練習時間:10分

 

②シュート

 

GKのウォーミングアップを兼ねてのシュート練習。

 

・サイドレーンからPIVO当て

 

注意したポイントは、ボールの運び方からパスまでの流れ。常にパスをしたい相手(PIVO)の状況を確認できる体の向きを保持し、どのようなタイミングでも対応できるボールの置き所&ステップワークを入れること。また、シュートは『強く打つ』ことをまず意識的に取り組み、その後『コースを狙う』に移行させていきたい。

 

練習時間:10分

 

・3人組でエルからのシュート

 

注意したポイントは、『縦パスを入れる選手の、パスする前のコントロール方法』。縦パスを入れた選手は、そのままセカンドポストへ走り込むのが【エル】っていう戦術の流れ。そのときにセカンドポストでシュートパスを受けるに際して、パスに間に合わない現象が起きがちです。もちろんシュートパスを送り込む側にも問題があることもありますが、走り込む側にも工夫できることはあります。それがコントロールで、次に走るための準備をするということ。少し前にコントロールで転がせば、自ずと助走をつけることができます。その助走の初速を利用して、セカンドポストまで走り込んでみましょう。

 

練習時間:10分

 

ちなみに、フットサルを始めて間もない時期は、セカンドポストへは必ずシュート性のボールを送り込みましょう。パスで狙うと、パスカットされたときにカウンターを喰らうリスクが高まります。シュート性のボールであれば、簡単にはコントロールできないはずです。まず『強く蹴る』、そこから『強く、コースを狙う』に移行していけばいいんじゃないかと思います。

 

③3対3+1(PIVO)

 

【方法】

・3チームに分ける(攻撃・守備・待機)

・パス2本まではDFはアタック無し

→その間に攻撃側は戦術的な動き(エイトや旋回)を入れる

・攻撃側はPIVOを活用してフィニッシュまで

・守備側はボールを回収後、待機チームへボールを預ける

・待機チームがボールを受けたら、待機チームは攻撃役へ、攻撃チームは守備役へ、守備チームは待機役へそれぞれ役割が変わる。(つまり、休憩はなし)

攻撃は、常にPIVOを意識する。守備は、PIVOに入れられた後どうするか。(マンツーマン?マーク交換?)また、ボールを奪った後に、次に何をすべきかを判断することも大切です。3チームでローテーションしながら、練習が途切れることがない練習メニューです。次すべきプレーの準備を常に頭に入れておくことも大切です。

 

練習時間:20分

 

④ゲーム

 

守備時は『DFの強度を落とさない』こと。攻撃時は『3レーンをバランスよく保持する』こと。攻撃の練習が多くなりがちですが、やはり試合は『まず守備から』かなと。お互いにチームの規則を理解し、補い合い、いい守備へとつなげる。コミュニケーションを取りながら、高め合っていきましょう。

 

練習時間:20分

 

クタクタになったときこそ、シンプルにプレーすればいい。そのためにも日々の練習から、多くの選択肢を持つことを心掛けておくことが大切ですね。

Twitterでフォローしよう