フットサルはコートが20m×40mと小さいために、攻守の切り替えが早く、局面が次々と変わっていくことが特徴の一つとしてあります。なので、見てる側もプレーしてる側も一瞬たりとも気が抜けないスポーツです。
そんな局面が次々と変わっていくスポーツなので、選手に必要な能力として『適応力』という能力が挙げられます。様々な状況変化が起こる中で、いかにして気付き、適応して、決断をしていくのか。その繰り返しを高いレベルになればなるほど、より早い判断で実行することが求められるように思います。
そんな今日の練習では、【3vs3+フリーマン】のトレーニングを行いました。ルールとしては、攻撃側はパスを決められた本数繋ぐことができればフリーマンを使え、守備側もその瞬間にフリーマンと変わらなければならないために、数的優位の状況が作れるというトレーニングでした。
このトレーニングで大事だと感じたポイントは、『フリーマンを使うためにパスを繋ぐのか?もしくはそのまま3人で攻撃を完結されるのか?』でした。
練習の中では連続性が求められているので、フリーマンを使わずとも数的優位の形が作れたりもします。このときに速攻で攻めるべきなのか、パスを繋ぐべきなのか、そこの判断も必要になります。逆に、遅攻の状況で3vs3の状況で攻めきるべきなのか、パスを繋いでフリーマンを使って数的優位を作りにいくべきなのか、そこの判断も必要です。個人としても、グループとしても適切な判断が求められます。
そんなトレーニングの中、とある選手があとパス1本を繋げばフリーマンを繋げる状況でボールを持ちました。プレッシャーもそれなりに掛かっている。でも味方がフォローに入ってくれている。このときに選んだ選択肢が『ドリブル』。決してこの判断が間違いだということではありません。ただ、“より良い判断“を考えたときに、その選手の選択肢として、フォローに入ってくれた選手へのパスがイメージとしてあったのか?答えはノーでした。
それぞれの選手の特徴、疲労度、その瞬間の状況など考慮すべき点は沢山あると思います。ただ、ルールをうまく使う能力も選手として必要です。もちろん試合をイメージすれば、パスを出せばフリーマンを使えるという状況はあり得ませんが、ここは練習の中での話です。勝つために、適応力を養うために、ルールをうまく利用して、自分自身も、同じグループの選手も、相手グループも、チーム全体でレベルアップするために、シチュエーションを作り出す作業も必要です。
技術も高くない。身体能力も高くない。けど、判断が良ければ生き残っていくことも可能だと思います。(僕がこのタイプ…笑)その状況に応じた選択肢を広く持ち、ルールに適応し、その中でいい決断ができるよう、これからもトレーニングを積み重ねていきたいと思います。
ちなみにいまの僕の課題はルールを守ることです。ルールを利用する以前に根本的なところ。。集中して取り組んでいきます。
初めて代表合宿に参加したときも、レベルの高い選手ほど、シンプルにルールを最大限利用することを知りました。個人技が高いだけではなく、その辺りの練習に応じたルールの使い方もレベルが高くなればなるほど、必要になる能力なのかもしれません。
ほなまた。