フットボールを愛する沢山の子ども達がいます。神戸で開設し、活動してきたサッカーフットサルスクールは、6年間でおそらく500人以上の子ども達と関わってきました。そのときに常に考えていたことは『サッカーフットサルを通じて、自立した子どもに育てること』でした。スキルの上達はもちろんのこと、自らの意志で決断し、行動をしていく、たくましさも身につけてほしかったんです。

 

ただ、本当の意味で子ども達の成長に力添え出来ているのかという不安は常にありました。当時、僕が伝えられることは『フットボール』だけじゃないかという想いがあったからです。選手をしていて、指導も継続する中で自信をもって伝えることはできていました。ただ、『フットボール』の枠からは抜け出せていませんでした。

 

つまり、僕が望んでいたこととは、『フットボール』以外の活動を取り入れることでした。様々な経験をする場所があることで、経験値が高まり、視野が広がるのではないか?そこの枠を広げる作業を、行動として起こせなかったことを反省しています。もちろん自分の選手としての活動、スクールの活動時間を考えると難しかったのも事実です。

 

そんな中で当スクールの代表は、現在、農作業を本気で取り組んでいます。子ども達のために、その親御さんのために、スタッフのために、農作業をすることで好循環を生み出そうという狙いのもとです。3年前に弟子入りをし、ノウハウを身につけ、畑の数も年々増やしてきています。そして、なにより協力体制を構築するのが上手で、沢山のスタッフ、チーム、クラブを巻き込みながら作業を進めています。本当にすごいパワーです。

 

この農作業の活動を広げていく中で感じていることがあって、それは『間違いなく子ども達の経験値が高まる』ということです。(子どもだけの経験値の枠を越えて、大人の経験値も高めちゃってるけど。笑)本当は写真をここに掲載出来ればよかったんですが、そのとある1枚の写真がいい写真で。子ども達の興味津津な姿、子ども達に伝える代表の姿。これこそ僕自身が望んでいる、指導者としての姿なのかもしれないと思ったわけです。

 

ただ、同じように農作業ができるわけでもないと思っています。僕自身がフットボール以外の分野で本気で取り組めることを見つけて、いずれ子ども達のためになれればいいなと思うわけです。ただ、まだ何がやりたいのか、何ができるのかが定まっていません。いまはフットサル選手という時間も大切にしなければいけません。ただ、選手だけをしていてもいいわけでもありません。

 

ちなみに、僕の父親はスポーツクラブを運営していました。そこではサッカーに限らず、体操、水泳、バスケ、空手など。様々なスポーツを経験することで、選択の幅を広げ、子ども達の成長のお手伝いをしていました。また、野外活動やスキー・スノーボードなどの課外活動においても経験値を高める活動もしていました。スクールの代表の農作業も然り、父親のスポーツクラブも、全ては子ども達のためです。この姿を見ていると、やはりまだまだやれることってあるって思わされます。

 

子ども達と関わることは責任が大きいです。指導する立場の人間として、よりチャレンジをして成長し、いい時間を提供するためのスキルを身につける準備をしていきたいと思います。

 

 

この背中が僕の活力となり、当時、全力を注げていた理由です。

指導していると、逆に子ども達から学ぶことが多いんですよね。

 

ほなまた。

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